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からふとししゃも

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ししゃも豆知識

ししゃも豆知識

"からふとししゃも"と"ししゃも"
似て非なる「ししゃも」の違い

ヤ印では創業期からししゃもを専門的に扱ってます。一般的に食されるししゃもは、大きく二種類にわかれます。海外の「からふとししゃも」と北海道の「ししゃも」です。当社で主に取り扱っているからふとししゃも、そしてししゃもについてご紹介します。

ししゃもの名前の由来

ししゃもという名前はアイヌ語の「スサム」に由来し、「柳の葉からできた魚」を意味する「ススハム」が語源と言われています。天の上に住む雷神の妹は、ひまをもてあまし沙流川と鵡川の水源地におりたちました。ところが、川下のどの集落の家々からも、煙が立ち昇る様子はありません。人々は飢餓で食べるものがなかったのです。 そこで、雷神の妹は、天に向かって大声で助けを求めました。神の集落では、大いに驚き、フクロウの女神が柳の枝を杖にして、魂を背負い地上に舞い降りました。そして魂を入れた柳の葉を鵡川に流したところ、みるみるススハム(柳の葉からできた魚)になりました。

分類系統図

からふとししゃもの生態

からふとししゃも メス

【外見】

体色は背側が濃緑色で腹側が銀白色。
産卵期のオスは尻びれの基部が盛り上がります。

【生息地域】

北太平洋と北大西洋の高緯度の海域に生息します。

【体長】

体長は12~16cm程度(最大20cm)。
体は細長く脂ひれがあります。口が大きく、うろこが非常に細かいことが特徴です。浮遊性甲殻類などの動物プランクトンを摂食します。

【産卵・孵化】

二次成長があり、成熟した産卵期の雄はしりびれの基部が盛り上がっています。産卵時の親魚は大群で沿岸域に押し寄せ、波打ち際の細砂底や内湾のごく浅い砂底域に来遊して産卵します。1回の産卵量は全長10cm前後のししゃもで5,000~6,000粒程度になります。卵は球形で、直径1mm前後の付着沈性卵。産卵から2週間後の、次の大潮前後に孵化します。孵化直後の仔魚の全長は4~5mmで満潮時の波を利用して海岸域を離れます。生後1年で全長10cm前後に達して成熟すると推測されます。

【漁獲】

ノルウェー、アイスランド、カナダで多く漁獲されます。

ししゃもの生態

ししゃも メス

【外見】

体色は背側が暗黄色で腹側が銀白色。
産卵期にオスは婚姻色の黒色に変わります。

【生息地域】

日本固有種で北海道東南部の太平洋沿岸海域に生息します。

【体長】

体長は12~18cm程度。
体は細長く脂ひれがあります。うろこが大きく、はっきりしていることが特徴です。

【産卵・孵化】

通常は沿岸を群泳していますが、北海道の太平洋岸の水深120m以浅に分布し、1歳半となる10月中旬から11月下旬の数日間に群れをなして特定の河川に遡上し、河口から1~10kmの川底に産卵します。その際オスは婚姻色に変わり黒く変色します。遡上する川として釧路川、十勝川、沙流川、鵡川などが有名です。

【漁獲】

日高方面では10月の1週目に、十勝、釧路方面では同月3週目くらいに解禁になります。札幌の市場にも製品が入荷されますが、年々その漁獲量は減ってきており単価も上昇傾向にあり、高級魚となっています。

漁業時期と地域

カナダ産のからふとししゃもの旬は6月から7月中旬。
アイスランド・ノルウェー産のからふとししゃもの旬は2月中旬から3月中旬。
北海道産のししゃもの旬は11月。

カナダ産
漁獲時期:6月中旬~7月中旬
卵率が高く脂率が低い
ノルウェー産
漁獲時期:2月中旬~3月中旬
卵率・脂率・サイズのバランスが良い
北海道産
漁獲時期:11月
オスの価格はメスの半分
脂の乗りがいい
アイスランド産
漁獲時期:2月中旬~3月中旬
脂率が高くサイズが小さい
ロシア産
漁獲時期:3月中旬